考えるのが止まってた!

 

今日も、哲学的な園児の話です。

 

お昼寝後、パジャマから着替えることもなくおしゃべりに花を咲かせ、

先に着替えて欲しいのに私の手伝いをしようとする彼女。

 

他の子は着々と着替えて、すっかりおやつのスタンバイOK!

 

「もう、先に食べるわねー」

と言った私に

「待っとってよー!」

と、ちょっとえらそう。

「頑張ってたら待とうと思ってたけど、頑張ってなかったからお先に

いただきます。」

と返す私にむすーーーーーっとふくれっつらです。

 

結局、45分ほどふくれたまんまで、やっと

「着替える事にした」

と、着替え始めました。

 

その間、私は彼女が気持ちを切り替えられるのをひたすら待つのみ。

声もかけないし、もちろん指示もしません。

 

やっと彼女の表情が通常になった頃を見計らって、

「どうすることにしたの?」

と訊いたら、前出の返事でした。

 

着替え終わってみんなの中に入って遊び始め、しばらくしたときに

「何を怒ってたん?」

と訊ねると

「先生が待ってくれへんかったからや。」

 

私「ふーん。怒ったまんまずーーーーーっとふくれてたのはなんで?」

女児「待ちませーん、て言ったからや。」

私「ふーん。ふくれたまんまでええことあった?」

女児「ううん。」

私「そうかぁ。途中で、怒ったまんまをやめて着替えよう、て気がついたら

よかったのになぁ。」

女児「うん・・・。考えるのが止まってたわ!」

 

ひょえーーーっ!

 

3歳半で、感情に捉われ、思考が停止していた事に気がついた!

 

これ、コーチングの中ではアップセットと言ったりします。

 

思いもかけない事態に感情が抑えきれず、そのときその場面に適切でない

言動をしてしまうこと、適切な判断ができないことです。

 

これ、大人は、この理屈を知っていても「これはアップセットじゃない。」と、

気付かぬふりをしてしまうこともよくあるのですが、彼女はいともあっさりと

自分の心と頭の状態を認めたのでした。

 

さすが子ども!!

 

今日は、本当に参りました!