さくら

 

「さくら」 西 加奈子さん作

 

久し振りに泣いた本です。

 

両親と兄妹3人という家族を、次男の視点で、その次男が

20歳ぐらいになるまでのお話なんですが、なんてことない

家族の中によくある、実はよそとちょっと違うところとか、

それぞれの心の内側とか、リアルでかつ偏っていなくて

経験はないけどわかるわかるとか思えてしまう本でした。

 

図書館で、タイトルに魅かれたのと、ぱらぱらっとめくった

ときに漢字の量が程よかったという2つの理由で借りる事に

決め、特に期待せず(西さん、ごめんなさい)読み始めたの

ですが、見事に裏切ってくれました。

 

怠惰に(そう見える)生きている若者や、

自殺者や、

ひきこもっている人への新しい観点をもらう事ができ・・・

なーんてあっさり書いていますが、私の持っている言葉の

中では表現できないほど揺さぶられました。

 

読んでよかった^^