ただいま、「これでよろしくて?」(川上弘美さん著)を読んでいます。
単調な専業主婦の毎日を生きていた主人公が、思いもかけずであった
人たちとの会合を繰り返すうちに、日々に違いが生まれてくるというお話。
出会うはずもなかった人たちが集まり、とりとめのない話をする。
ただ、その話の内容は、つまらないことのようで、実は一事が万事みたいな
事だったりする。
他では話せない、まず話題になる事がないようなことだったりする。
そんな会話を重ねるうちに、主人公は、自分の内面をどんどん
探って行こうとするようになるんです。
これって、「探究」だなぁと思います。
新しい出会いに一歩足を進めてみた事によって拡がっていった世界で、
それまでの自分とは違う様々な観点をもらい、自分の世界に引き寄せて
探究する。
そして、新しい自分で次の行動をどうするかを決めていく。
「探究」と「行動」の繰り返しです。
この「探究」のときに、自分一人で始めて完結してしまうのではなく、
他人の観点をもらったり、世界が何を言おうとしているかに耳を
澄ますことが、とっても大切。
探究した結果、以前と同じ行動をとったとしても、その行動をした自分は、
もう前の自分とは違う自分がした行動だから、これまでとは違う結果が
手に入るかもしれない。
「人の話に聴く耳をもつ」って、本当に面白い!
コメントをお書きください